- しょうじ
- I
しょうじ【勝事】〔「しょうし」とも〕普通でないこと。 人の注意を引く事柄。 善悪両方にいう。II
「今度の御産に~あまたあり/平家 3」
しょうじ【商事】(1)商売・企業に関する事柄。 特に商法がその法規の適用の対象としている事柄。(2)「商事会社」の略。IIIしょうじ【姓氏】⇒ せいし(姓氏)IVしょうじ【小事】あまり重要でない事。 些細な事。⇔ 大事「大事の前の~」「~にこだわる」~は大事(ダイジ)大事も初めは小事から起こるから, ささいなこともゆるがせにすべきでないこと。Vしょうじ【小字】(1)小さい字。 細かい字。⇔ 大字(2)小さい時のあざな。 幼名。VIしょうじ【小路】こみち。 こうじ。 小巷(シヨウコウ)。VIIしょうじ【少時・小時】(1)幼い時。 幼時。「~より学に親しむ」
(2)しばらくの間。 暫時(ザンジ)。VIII「~の猶予」
しょうじ【尚侍】〔「しょうし」とも〕(1)律令制で, 内侍司(ナイシノツカサ)の長官(カミ)。 ないしのかみ。(2)明治・大正時代の宮中の最上位の女官。IXしょうじ【床子】長方形の板の四隅に脚をつけた腰掛け。 そうじ。X「安福殿の釣殿に~たてて/増鏡(秋のみ山)」
しょうじ【掌侍】(1)律令制で, 内侍司(ナイシノツカサ)の判官(ジヨウ)。 ないしのじょう。(2)明治以後, 宮中の女官の階級の一。XIしょうじ【昭示】あきらかに示すこと。XIIしょうじ【東海林】姓氏の一。XIIIしょうじ【正士】〔仏〕 菩薩の異名の一。XIVしょうじ【正時】一時ちょうど, 二時ちょうどなどのように, 分・秒の端数のつかない時刻。XV「毎~の時報」
しょうじ【正治】年号(1199.4.27-1201.2.13)。 建久の後, 建仁の前。 土御門(ツチミカド)天皇の代。XVIしょうじ【消磁】(1)磁性体の磁化を消すこと。 強磁性体の残留磁化を消すには, 熱したり交流磁場を加える。(2)磁気テープなどに書き込まれた記録を消すこと。XVIIしょうじ【生死】〔「しょうし」とも〕(1)生きることと死ぬこと。 せいし。「~の境をさまよう」
(2)〔仏〕 生老病死の四苦における始めと終わり。 前世の業の結果として生死を繰り返す迷いの世界。 輪廻(リンネ)。 生死輪廻。(3)死。「われらが~の到来, ただ今にもやあらん/徒然 41」
~即(ソク)涅槃(ネハン)生滅を繰り返す人間の生を離れて涅槃なく, 涅槃を離れた生滅というものもない。 煩悩をもつ衆生(シユジヨウ)のあり方と悟りを開いた仏の世界とは相対立するものではなく, 実は同一の世界なのだということ。 現実肯定的な大乗仏教の立場を強調した語。~を離(ハナ)・る仏教で, 煩悩を捨て, 悟りに到ること。 生死を解脱(ゲダツ)する。 生死を出離する。XVIIIしょうじ【粧次】女性にあてた手紙の脇付の語。XIXしょうじ【精進】「しょうじん」の撥音「ん」の無表記。XX「さるべき~の物なにかと常に問はせ給ふ/栄花(嶺の月)」
しょうじ【聳峙】そびえたつこと。XXIしょうじ【肖似】よく似ていること。 酷似。XXIIしょうじ【荘司・庄司】「荘官」に同じ。 また, 特に荘官のうち, 下司(ゲシ)をいう。XXIIIしょうじ【賞辞】人をほめる言葉。 賞詞。XXIVしょうじ【障子】(1)和風建築の屏障具(ヘイシヨウグ)の総称。 格子の両側に布または紙を貼ったもの。 部屋の境や窓・縁などに立てる。 紙や布を貼った襖(フスマ)障子, 移動可能な衝立(ツイタテ)障子, 薄紙や絹を貼った明かり障子などがある。 中世以降片側に紙を貼った明かり障子が発達し, 障子といえば明かり障子をさすようになった。 そうじ。 ﹝季﹞冬。→ 襖(2)現在の建具の一。 格子に組んだ木の枠の片面にうすい白紙を貼ったもの。 敷居にはめて明かりとりや部屋の仕切りなどに用いる。 明かり障子。(3)鼻中隔(ビチユウカク)の俗称。「鼻の~」
~に目あり秘密は漏れやすいものであるというたとえ。「壁に耳あり, ~」
~貼(ハ)る冬を迎える準備として, 新しい紙で障子を張り替える。 ﹝季﹞秋。 《~大原女あり尼の寺/虚子》XXVしょうじ【霎時】ほんの少しの間。XXVI「両軍相ひ当ること~の後ち/経国美談(竜渓)」
しょうじ【頌辞】ほめたたえる言葉。 ほめ言葉。 讃辞。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.